クラウドサービスの利用状況

インターネットの利便性を飛躍的に高めることになったのがクラウドサービスの導入です。

クラウドサービスとは、特定のハードディスクやネットワーク内でのみ閲覧・編集できるようになっていた情報を、インターネットを通じて、複数の端末で同時に利用できるようにしたものです。
実際に使用されている例としてはiOS端末で導入されている「iCloud」があり、こちらはiPhoneもしくはiPad端末とiOSが入っているMacとで、瞬間的に同期することができます。

WindowsパソコンでもiCloudをインストールできることから、複数の端末を持っている人や企業にとって非常に便利なツールとなっています。
他にもGoogle DriveやDropboxのように、特定のフォルダ内に保存をすることで自動的に同期できるツールが複数あり、一度使うようになるとその利便性で手放せなくなってしまうでしょう。

クラウドサービスの利用が急激に上昇するようになったのは2014年末ころからで、特に金融・保険業界で急速に普及したことがわかっています。
メールやデータ保存での利用状況は全体の50%以上となっており、IT関連業界だけでなくほぼ全ての業界で利用が進んでいるのです。

必要なセキュリティ

一方で、導入をしている企業が非常に危惧しているのがクラウドサービスのセキュリティ対策です。
クラウドサービスについてのアンケート調査でも、情報漏えいなどのリスクを不安視していると回答した企業は全体の約39%となっています。
便利で利用をしたいと考えてはいるものの、いざというときのリスク管理が不安であると考える人の多さが伺えるでしょう。

クラウドサービスのリスクは大きく二つあります。
一つがユーザー側のパスワード漏洩のリスクで、もう一つがクラウドサービスを行う側の管理リスクです。

クラウドサービスは、それぞれのサービスを提供する企業が管理するデータセンターに一時的にデータが保管されることになるので、そちらを見られるのではないかという不安があります。

ただ、データセンターは情報管理そのものが事業となることから、かなり厳しく管理体制が取られています。
信頼性の高いサービスを選ぶようにすることで、そのリスクを低くすることが可能です。

安全性を高める「認証」について

むしろリスクが高いのは利用者側のパスワード漏洩リスクです。
そこで万が一の情報漏えいに備え、端末を使用する人の認証を厳密にするという方法が取られるようになっています。

単純にパスワードを入力するのではなく、指紋認証など本人確認ができなければアクセスできないなど、ID管理が厳密に行われるようになっているのです。